メラーブ・ミニッゼ | 俳優 | ウィーン & トビリシ
This is the official HP of ラーブ・ミニッゼ (ヴァルター・レドリッヒ) 1965年、グルジア共和国 (旧ソ連) のトビリシ (旧称チフリス) 生まれ。82年から84年までトビリシの州立演劇映画大学で演技を学び、84年、スターリン時代の恐怖政治を描いたグルジアのテンギズ・アブラーゼ監督作『MONANIEBA (REPENTANCE) 』で映画デビュー。同作は当初ソ連政府から上映許可が下りず、ペレストロイカ後の86年に初公開された後、87年のカンヌ映画祭で国際批評家連盟賞、審査員大賞、キリスト教審査員賞に輝いた。 その後、20本を超えるグルジア映画に出演。99年にはバフティヤル・フドイナザーロフ監督作『ルナ・パパ』でヒロインの花婿となるドクターことアリク役を演じる。同作は東京国際映画祭芸術貢献賞など幾つかの国際映画賞に輝いた。95年よりウィーン在住。月夜にみごもった娘が家族を巻き込んで見知らぬ父親を探すコメディ。監督は「コシュ・バ・コシュ 恋はロープウェイに乗って」のバフティヤル・フドイナザーロフ。脚本・原作はイラークリ・ナザーロフ。音楽はダーレル・ナザーロフ。出演は新星チュルパン・ハマートヴァ、「ラン・ローラ・ラン」のモーリッツ・ブライプトロイほか。
ルナ・パパ 1999 Luna Papa - Chulpan Khamatova 監督 Bakhtiar Khudojnazarov バフティヤ・ルフドイナザーロフチュルパン・ハマートヴァ 役名 Moritz Bleibtreu モーリッツ・ブライブトロイ Merab (Mareb) Ninidze メラーブ・ミニッゼ 満月の夜、女優を夢見るマムラカット(チュルパン・ハマートヴァ)は森で舞台俳優と名乗る男に声をかけられて互いに結ばれる。その後体の変調に気づいたマムラカットは村の医師を訪ねたものの、医師は流れ弾に当たって死んだ。仕方なく父親(アト・ムハメドシャノフ)に妊娠を打ち明けるが、激怒した父親は戦争で精神を病んだ息子ナスレディン(モーリッツ・ブライプトロイ)と彼女を引き連れて相手の男捜しに東奔西走。道中、困窮した状況を察したマムラカットは、売血を試みるがひょんなことから何もせずにお金をもらえることに。村に帰ると住民からの罵倒が絶えず、一人村を出て列車に乗り込むマムラカットは車内で売血の際に会った男と再会する。将来を悲観したマムラカットにその男は結婚を申し出る。そして結婚式。だが晴れの舞台は一転し、新郎と父親の頭上に牛が落ち、悲劇の現場と化す。後に月夜の男が判明。怒り狂ったマムラカットがその男に銃口を向けると、恐怖のあまり男が昏睡状態に陥ってしまった。ナスレディンは村人たちの怒号に追い詰められたマムラカットを扇風機のついた家に押しこめる。すると扇風機がプロペラとなり、屋根が彼女を乗せて飛んで行くのだった。
名もなきアフリカの地で 2001 Nirgendwo in Afrika - 監督 カロリーヌ・リンク 主演 ユリアーネ・ケーラー メラーブ・ミニッゼ レア・クルカユリアーネ ケーラー マティアス ハービッヒ シデーデ オンユーロ レア クルカ メラーブ ミニッゼ 第二次世界大戦下、ナチスドイツの迫害を逃れるためにアフリカはケニアに渡ったユダヤ人家族が居た。この映画はその家族の一人娘の目から見た10年間に渡るアフリカ暮らしの思い出を綴っている。弁護士だった父親はナチス政権の下では資格を剥奪されたのでアフリカに渡り農場の管理人という職を得る。後から来た妻はあまりの生活の落差に愕然とし早くドイツに帰りたいと言い出す。この時はまだ故国ドイツでユダヤ人大虐殺まで至るとは思い描いていなかったのだ。これとは逆に娘はどんどん地元の生活に馴染んでゆく。現地の言葉も覚えて会話には困らなくなる。これを演じた子役が素晴らしい。厳しいアフリカの生活に馴染めない妻と、地元の生活習慣や文化にすっかり馴染んでいる夫の心はドイツにいた頃には想像できなかったくらい離れてゆく。その後、家族はアフリカでの別居、諍い、妻の不倫、夫のイギリス軍への従軍などを経て再びその関係が再生してゆくのだが、異文化の中に放り混まれて厳しい生活を強いられたとき同じ家族といえどもそれぞれがどう変化してしまうのか興味深かった。一番柔軟に適応するのは子供。意外だったのはあれほどいやだったアフリカに根を張り始めたと意識した途端、妻がドイツへは戻らないと言い出すこと。でもよく考えてみれば、自分達を迫害し、親兄弟親戚を虐殺した国はもはや故国でも何でもないし信用できないと言う思いになるのはよく分かる。方や夫は新しい故国再生に自分が役に立つのならと、帰郷を希望する。幾ら馴染んできたケニアにいても、自分たちを救ってくれたイギリスにいても所詮そこではよそ者。夫にとってはやはり好きな仕事が出来て根を張れるのは生まれ故郷ということなのだ。この感じ方の差が男女差なのか個人差なのかよく分からないが、自分の居場所はどこなのかと言うこともあれこれ考えさせられる映画だった。ケニアの景色のすばらしさと相まって力強い作品に仕上がっている。1938年、ナチスがユダヤ人迫害政策を露わにしはじめた時代。ホテル経営者の祖父、弁護士の父のもと、何不自由なく暮らしていた少女レギーナ(レア・クルカ)は、両親とともにアフリカ・ケニアの地に移住することになる。サバンナの貧しい小屋で、ケニア人使用人とともに暮らす生活に、母イエッテル(ユリアーネ・ケーラー)は拒否反応を示すが、レギーナは現地の子どもたちともすぐに馴染み、言葉を覚え、アフリカの子としてたくましく育っていく。 少女の成長物語だと思って鑑賞しはじめたのだが、真の主人公は母親のイエッテルなのだと、しばらくして気がついた。故郷の生活や残してきた父や妹を懐かしがり、ケニアの暮らしになじもうとしない女性。自ら蒙ってきた差別意識をケニア人に対して抱いていた女性。そんな女性が農園経営に生きがいを見い出し、やがてケニアの人々と心を通わせるようになっていく。 夫婦の関係もストーリーの隠れた縦軸だ。ドイツではインテリ弁護士だった夫も、ケニアではなんの役にも立たない。愛する妻から拒絶され、孤独と猜疑心に苛まれる姿は見ていて切ない。しかし、結果的にこの夫の選択が一家の命を救った。ドイツに残った祖父たちはみな強制収容所で命を落とし、その悲報は遠くアフリカまで届く。 重い内容なのに映像は明るく、淡々とした演出でストーリー展開も速い。なにより救われるのは、子どもたちが明るく元気なことと、ケニアの人々があくまでも優しく、心広く描かれていること。特にケニア人使用人とレギーナの心の交流が胸を打つ。 鑑賞後に知ったのだが、本作は第75回アカデミー賞最優秀外国語映画賞を受賞していたらしい。そんなことを抜きにしても、多くの人に観ていただきたい作品だ。
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